戸田建設は3月8日、タワークレーンの2次元自動誘導システムを開発し、揚重作業にかかる負担の軽減と作業効率の向上を実現したと発表した。同システムの開発により、戸田建設が目指す揚重作業の自動化に向けて大きく前進した。今後は第2弾として、吊荷を取付位置まで吊り上げ・吊り下げる3次元自動誘導の開発を進めるとともに、全国の工事現場への普及展開を図る。
タワークレーンの自動誘導技術は、従来、手動で行っていたブームの起伏や旋回等の様々な操作を自動で行うもので、オペレータの負担軽減はもちろん、経験の少ないオペレータでも効率良くタワークレーンを操作することが可能となる。また、余分な電力の消費を抑え、作業所の省エネルギー化にも繋がる。今回の開発では、同技術の一部を実用化した。
なお、戸田建設は揚重作業の自動化を目指しており、既に画像処理技術を用いた吊荷旋回制御装置(ジャイアン®)を実用化した※1。今回のシステムもその一環として開発した。