㈱タダノは3月8日、国立大学法人京都大学(所在地:京都市左京区)と包括連携共同研究契約を7日に締結したと発表した。両者は、ICT(情報通信技術)を建設用クレーン、高所作業車などに全面的に活用することで、建設生産システム全体の安全・生産性向上に貢献する取り組みを研究する。
タダノの主要製品である建設用クレーンや高所作業車は、数ある建設機械の中でも高い機動性を備え、また高所からの視点が得られるなど、ユニークな特性を持つ。タダノの製品の特性と、京都大学の機械工学・社会工学・都市工学および情報科学等に関する最先端の学術的知見を組み合わせ 、建設作業の安全と生産性を向上させるイノベーション創出と、クレーンを介した建設業界の発展を目指し、相互に連携・協力します。AIや自動運転に限らず、広くテーマを探求していく。
<京都大学総長 山極 壽一氏のコメント>
今回の本学とタダノとの包括連携では、クレーンを中心とした建設機械の自動化など、安全性と効率性を高めるため連携を進めてまいります。建設用クレーンメーカーとして世界最大手であり、高い研究開発力を有するタダノとの連携により、本学で生み出されたシーズや本連携により生み出される新たな技術を加速度的に世に送り出すことが可能になると考えております。
<タダノ社長 多田野 宏一氏のコメント>
LE世界No.1というタダノの長期目標に向かう中で、見えない未来に向かい、時代の趨勢を読み、世界の動向を捉え、技術と市場の進化を予見し、自社の現在の力を勘案してどんな手を打つのか?その一つの答えが今回の包括連携であると考えております。京都大学の持つ学術的知見とタダノの技術を組み合わせることで、建設作業の安全と生産性を向上させるイノベーション創出と、クレーン/高所作業車を介した建設業界の発展に取り組みたいと考えております。