Mipox(マイポックス、本社:東京都新宿区)と長崎県は3月5日、長崎市神ノ島町の神ノ島工業団地にMipoxが工場用地を取得、約22億円を投じて機能性フィルムの塗布や研磨加工などの受託事業、精密研磨フィルムを製造する新工場を建設すると発表した。新工場の用地面積は約18,700㎡で、2018年8月に着工、2019年12月の竣工を予定している。
同社は、受託事業の受注増に対応するため、国内生産工場である山梨工場で生産能力増強を行ってきたが、受託事業のメイン製造設備はフル稼働状態が続いていた。今回の新工場建設により、受託事業の拡大や取引先より受けている生産能力拡大の要請へ対応する。また、西日本に生産拠点を設けることにより、BCP(事業継続計画)の観点から生産体制のリスク分散を図る。
一方、長崎県の中村法道知事は以下のコメントを発表している。
「この度、Mipox(マイポックス)株式会社が長崎市の神ノ島工業団地へ製造拠点の立地を決定いただいたことは、本県にとりまして大きな喜びであり、深く感謝申し上げます。Mipox社は、ハードディスクや半導体等の精密分野における研磨材の世界的メーカーで、長崎工場では機能性フィルムの塗布や研磨加工などの受託、精密研磨フィルム等の製造を行い、正社員を中心に約50名の雇用を計画しております。今回の立地は、優秀な人材を安定して確保できることや災害リスクの少なさなど、本県の優位性を高く評価いただいた上でのご決断であるとお聞きしており、今後の企業誘致に向けて大きな弾みがつくものと期待しております。県といたしましては、円滑な事業運営に向けて、地元長崎市と一体となって支援してまいります。」
<新工場概要>
名称:Mipox(株)長崎工場(仮称)
所在地:長崎県長崎市神ノ島町3丁目526番46(神ノ島工業団地B-1区画)
敷地面積:18,694.41㎡/建築面積:未定
投資総額:約22億円(土地、建物、設備)/資金計画:調達資金、自己資金及び借入金
事業内容:機能性フィルムの塗布や研磨加工などの受託事業、精密研磨フィルムの製造
雇用者数:約50名/建物着工:2018年8月(予定)/竣工:2019年12月(予定)
<Mipox株式会社の概要>
所在地:東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 新宿野村ビル31階
設立:1941年(昭和16年)12月12日
資本金:20億2,869万円/代表者:代表取締役社長 渡邉 淳
事業内容:研磨フィルム、液体研磨剤、研磨装置等の製造販売、受託塗布製造、受託コンバーティング、受託研磨加工 等
売上高:約64億円(2017年3月期 連結)/従業員数:360名(2017年3月31日現在 連結)
主な拠点:山梨工場、京都工場、マレーシア、中国、インド 他