JFEエンジニアリング、防爆エリアで使用可能な無線LAN商品のラインナップを強化

■国内初 最新無線通信規格対応の防爆アクセスポイント販売開始

 JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は3月5日、爆発性ガス雰囲気の危険場所(以下、防爆エリア)でも使用可能な防爆無指向性※1アクセスポイント※2「LANEX®-AP0301」の発売を開始したと発表した。

 防爆無線LANシステムは、プラントの安定・安全運転を維持し効率的な操業を実現するための重要インフラとして、石油・化学業界を中心に導入が進んでいる。JFEエンジニアリングは2009年よりアクセスポイント(以下「AP」)、IPカメラ、タブレット、スマートフォンなどの防爆無線LAN関連商品を販売し、好評を博している。中でもAPは国内シェア6割強を有し、累計販売数は1,000セットを超えている。

 今回新発売のLANEX®-AP0301は、最新の無線通信規格であるIEEE802.11ac※3に対応した製品であり、この規格に対応した防爆APとしては国内初となる。

 またLANEX®-AP0301は、JFEエンジニアリングが開発した防爆専用アンテナを採用することで、現行商品と比べ通信速度※4が3倍(30Mb/s)、通信距離※5が2倍(最大半径200m)に向上しており、従来品と同様に水素エリア※6を含む広範な防爆対象施設への導入が可能。

 JFEエンジニアリングは、今後も防爆無線LAN商品のラインナップ強化を継続し、防爆エリアの事業所を有する石油、化学、ガス、電力、薬品、食品、家電など様々な分野の顧客に最適なソリューションを提供していく。

※1:360°均等に電波を放射するアンテナ。

※2:無線端末からのデータをLAN等を含む他装置に伝送するための中継装置。

※3:IEEE(米国電気電子学会)により策定された、広く普及している無線LAN関連(通信)規格の一つ。利用周波数は5GHz帯。

※4:スループット(伝送能力)。地上部自由空間において、従来品で使用している周波数IEEE802.11n(2.4GHz帯)利用時における距離100m地点での実効伝送能力(JFEエンジニアリング試験値)。オプションで設定可能なIEEE802.11ac(5GHz帯)を利用する場合は現行比8倍となる。

※5:地上部自由空間において、スループット(伝送能力)が10Mb/s程度確保できる最大距離(JFEエンジニアリング試験値)。

※6:水素を生成する設備付近(水素が発生している又は発生する可能性があるエリア)。

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