川崎重工、四條畷市交野市清掃施設組合(四交クリーンセンター)向けごみ処理発電施設・リサイクル施設を納入

 川崎重工業は3月7日、四條畷市交野市清掃施設組合四交クリーンセンター)向けにごみ処理発電施設(処理能力125t/日)とリサイクル施設(処理能力23t/日)の設計および建設を行い、納入したと発表した。

 ごみ処理発電施設は、川崎重工独自のストーカ式並行流焼却炉に、ろ過式集じん器(バグフィルタ)や触媒脱硝装置などの高度な排ガス処理システムを設置することで、ダイオキシン類やCO(一酸化炭素)などの有害物質の排出抑制や排ガス量の低減を実現する。また、ストーカ式並行流焼却炉に高温高圧ボイラと抽気復水式蒸気タービンを組み合わせて効率的な発電(最大発電量3,100kW)を行い、施設内の電力を賄うとともに余剰電力を売電するなど、エネルギーの有効活用を図ることで、温室効果ガス(CO2)排出量を削減する。

 リサイクル施設では、粗大ごみと資源ごみを破砕した後、鉄やアルミ、可燃物に分別する。分別された鉄やアルミなどは原料として再資源化され、可燃物はごみ焼却施設によって処理される。

 両施設は金剛生駒紀泉国定公園の中にあることから、外観に配慮し、緑あふれる里山に溶け込むデザインを採用することで周辺環境との調和を図っている。

 川崎重工は、今回納入したストーカ式並行流焼却炉をはじめ、各種廃棄物処理技術を有している。今後とも、多様化する環境問題やニーズに応えるため、積極的な技術開発と営業活動に取り組んでいく。

<四交クリーンセンターの概要>

 発注者:四條畷市交野市清掃施設組合

 建設場所:大阪府交野市大字私市3029-1

 設備概要:

  (1)ごみ焼却施設:ストーカ式焼却炉125t/日(62.5t/24h×2炉)

  (2)リサイクル施設:処理量23t/日(粗大ごみ・不燃粗ごみ16t/5h、缶・びん7t/5h)

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