日揮、ベトナム最大級のメガソーラー発電所建設プロジェクトを受注

 日揮のベトナム法人であるJGCベトナム社は3月5日、ベトナムTTCグループ傘下のザライ電力合弁会社(Gia Lai Electricity Joint Stock Company)が、同国内で計画するメガソーラー発電所建設プロジェクトを受注したと発表した。(日揮の主要関係会社

 同プロジェクトは、ベトナム中南部に位置するザライ省クロンパ地区に、同国最大級、出力約49MW(交流)(ベトナムの一般家庭約47,000世帯分の年間使用電力量に相当)を有するメガソーラー発電所を建設するもの。

 ベトナム政府は、2011年に第7次電力開発計画(PDP7)を策定し、国を挙げて再生可能エネルギーの利用拡大を推し進めており、2030年までに太陽光発電の施設容量を12,000MWに引き上げる計画。同プロジェクトの設備から発電される電力の買い取りには、同国再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)が適用される予定。

 日揮グループは、発電容量ベースで日本国内トップクラスのメガソーラー発電所建設実績を有する。ベトナムでは、これまでに2件の大型製油所建設プロジェクトに携わると共に、2009年に設立したJGCベトナム社は、産業プラント分野を含む複数の中小プロジェクトを独自に遂行するなど、これまでに同国におけるプロジェクト遂行の知見を蓄積してきた。今回の受注は、日揮グループによるこれら実績と、事業の経済性向上に寄与する様々な提案等が、総合的に評価された結果であるとしている。

 日揮は、2016年度からの5か年を対象とする中期経営計画「Beyond the Horizon」において、発電を中心とするインフラ分野における事業拡大を基本方針の一つとして掲げている。東南アジア地域では、メガソーラー発電所建設計画が多く進行しており、今回の受注を足掛かりに、海外法人との連携のもと、これらプロジェクトの受注に今後も積極的に取り組み、再生可能エネルギーのさらなる普及に貢献していく。

<受注概要>

契約先:ザライ電力合弁会社(Gia Lai Electricity Joint Stock Company)(ベトナム法人)

建設場所:ベトナム社会主義共和国ザライ省クロンパ地区(Krong Pa District, Gia Lai Province, Vietnam

契約内容:メガソーラー発電所に係わる設計、機材調達、建設工事(EPC)役務

契約形態:ランプサム契約/受注金額:非公表/納期:2018年秋

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