フマキラーは3月2日、ミャンマーに新会社(子会社)を設立、殺虫エアゾールの新工場を建設すると発表した。新工場の総投資額は約6億円で、2019年5月から稼働する予定。今後、ミャンマーで事業拡大を図るためには、ミャンマー国内で殺虫剤を製造販売できる体制を構築する必要があると判断した。
ASEAN 市場の中で今後の成長が見込まれるミャンマーでは、現在、FASB 社の子会社であるFumakillaMalaysia Berhad(以下、FMB 社)の孫会社としてVape Myanmar Limited があるが、サービス会社としての外貨投資認可を受けている一方で生産活動については認可がなく、市場性の大きい殺虫エアゾールは、現地輸入業者を通してフマキラーのグループ会社から輸入してミャンマー国内で販売している。
フマキラーは、2012年11 月に殺虫剤の需要が見込まれるASEAN 市場におけるフマキラーグループの事業基盤を強化し更なる事業拡大を目的として、マレーシア、タイ、ベトナム、ミャンマーで殺虫剤の製造販売事業を行っているTechnopia Sdn.Bhd.(現社名Fumakilla Asia Sdn.Bhd.、以下、FASB 社)、並びにインドネシアで殺虫剤の製造販売事業を手がけるPT Technopia Jakarta(現社名PT.FUMAKILLANOMOS)の株式を取得、両社を子会社化し、その後、2016年12 月に追加で株式を取得し、両社とも完全子会社としていた。
なお、フマキラーは、新会社(子会社)設立に際しての払込資金(6億円)を調達すること等を目的として、自己株式の処分についても併せて決定している。
<新工場建設の概要>
建設場所:Lot No. D-1+D-2, Thilawa Special Economic Zone Class A, Yangon Region,the Republic of the Union of Myanmar
敷地面積:約30,000 ㎡
投資内容:殺虫エアゾール工場建設のための土地購入、工場建設、及び製造設備等の取得
投資金額:6億円/投資時期:2018年4月~2019年3月(予定)
稼働時期:2019年5月(予定)/資金計画:自己資金(上記2.の設立時の払込金の一部)を充当
<新会社の概要>
会社名:Fumakilla Myanmar Limited(フマキラーミャンマー)
所在地:Lot No. D-1+D-2, Thilawa Special Economic Zone Class A, Yangon Region,the Republic of the Union of Myanmar
代表者:代表取締役社長 下中正博/主な事業内容:殺虫剤の製造販売事業
資本金:約6,300,000 米ドル(約7億円)
※1ドル=110 円換算。フマキラーより6億円、FMB 社より1億円を目途に設立に当たって出資する予定。なお、最終的な資本金額は、米ドルベースで決定するが、実際の設立時の為替レート等により変動する可能性がある。
設立時期:2018年3月下旬~4月中旬(予定)/株主構成:フマキラー株式会社 85.7%、FMB 社 14.3%
フマキラーとの関係:
①資本関係:フマキラーの連結子会社となる。②人的関係:フマキラーから取締役の派遣を予定している。③取引関係:該当事項はない。