国際協力銀行(JBIC)、フジックスが中国で実施する電気部品事業に融資、ロボット需要拡大で事業拡大

 国際協力銀行(JBIC)は2月28日、「海外展開支援融資ファシリティ」 の一環として、㈱フジックス(本社:東京都、中込雅晴社長)との間で、融資金額4,900千米ドル(JBIC分)の貸付契約を締結したと発表した。埼玉りそな銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は7,000千米ドル相当。(1ドルは約106円)

 融資は、フジックスの中国法人「富海精密電子工業(南通)有限公司」(以下、富海)が実施する電気部品の製造・販売拠点の設立に必要な資金をフジックスに対して融資するもの。

 フジックスは、サーボモータ、インバータ及び産業用ロボット等に使用されるワイヤーハーネスやアルミダイカスト製品等の製造・販売を手掛ける中小企業であり、2017年8月に製造・販売拠点として中国に富海を設立した。

 FA(ファクトリー・オートメーション、工場自動化)の需要の高まりに伴い、産業用ロボット等に必要な電気部品への需要が拡大する中、フジックスは、富海の設立を通じて新たな生産拠点を確保することで、更なる事業拡大を企図している。融資は、こうしたフジックスの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活かした案件形成やリスクテイク機能等を通じ、中国等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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