住友重機械、中部電力よりバイオマス専焼発電設備を受注

 住友重機械工業は3月1日、㈱中部プラントサービスと共同企業体を設立し、中部電力より、バイオマス発電設備(出力:49,000kW、建設予定地:中部電力/四日市火力発電所構内)を受注したと発表した。同社初の電力会社からのバイオマス専焼発電設備の受注となる。

 受注した設備は、木質ペレットやパーム椰子殻を主燃料とし、再熱方式(※1)を採用した高効率なバイオマス専焼発電設備となっており、地球温暖化対策の一つとなる再生可能エネルギー開発の発展を目的とした計画。

 今回の発電設備は、住友重機械工業グループが国内外で490缶以上(※2)の実績を持つ「循環流動層(CFB)ボイラ」を採用している。同社のボイラは、高効率バイオマス発電の分野では高いシェアを得ており、この実績が評価され今回の採用に至ったもとしている。

 住友重機械工業は、今後も資源の有効活用と環境負荷の低減に貢献するバイオマス燃料や低品位炭を活用した、小型~大型の高効率発電設備を提供することで、電力の安定供給と地球温暖化対策に貢献していく。

<設備概要>

ボイラ形式:循環流動層(CFB)ボイラ(再熱方式)

発電端出力:49MW/燃料種別:木質ペレット、パーム椰子殻

発電方式:蒸気タービン式/運転開始予定:2020年4月

(※1)再熱方式:蒸気タービンにて膨張した蒸気を再度ボイラヘ送り、再加熱後に再び蒸気タービンへと送り込むことで高効率発電を可能とする技術。

(※2)住友重機械工業グループ:住友重機械工業および子会社Sumitomo SHI FW(SFW)。

  値は住友重機械工業社グループのCFB技術供与先(ライセンシー)の実績含む。

 ニュースリリース