新明和工業、新型高機能樹脂製水中ポンプを開発

■業界初 同機種のフロートレスポンプで自動交互・同時運転が可能に

 新明和工業は2月26日、合併浄化槽(小型・中型)用の放流ポンプ槽向け「高機能樹脂性水中ポンプ『e-NORUS』」を開発、販売を開始したと発表した

 「e-NORUS」の最大の特長は、独自開発した運転制御(特許第5810022号)と電極センサ(特許申請中)の採用により、業界で初めて、同種類のフロートレスポンプで自動交互・同時運転を実現したこと。

 浄化槽などに設置する小型の設備用水中ポンプは、2台を交互に運転させることが通例で、これまでは、自動交互運転を行うには、種類の異なるフロート付の「親ポンプ」と「子ポンプ」を組み合わせる必要があり、浄化槽メーカー、維持管理業者などでは、複数の機種を在庫として保有する必要があった。

 新明和工業は、この問題に着目し、フロートレスで自動交互・同時運転が可能なポンプを開発し、市場に投入した。これにより、まったく同じタイプの「e-NORUS」を2台設置して自動交互運転ができるようになり、各所での在庫低減、およびポンプ更新時も迅速対応が可能となった。

 また、浄化槽の生産性向上に向け、常に軽量化・低価格化が求められる中、フロートスイッチを搭載した従来型水中ポンプと比べ、開発機は、水位設定が不要、設置面積比約50%とコンパクト化、加えて質量比でも約10%の軽量化を実現したことから、効率向上と併せて据付・交換時の作業性向上も期待できる。

 新明和工業は、製品・サービスで社会に貢献することを企業方針に掲げており、今後も、今回の「e-NORUS」のように、衛生的で快適な生活に欠かせない水中ポンプをはじめとする水処理関連機器の高機能化・高効率化に取り組むことで、社会に貢献していく。

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