国際協力銀行(JBIC)、ロシア極東地域の先進経済特区・自由港向けプロジェクト開発促進会社を設立

■極東地域への日本企業の投資を促進

 国際協力銀行(JBIC)は2月19日、ロシアのソチで開催(16日)された投資フォーラム開催期間中に、極東地域の先進経済特区(略称:ASEZ)及び自由港向けプロジェクト開発促進会社(略称:Far East JPPV)を設立したと発表した。

 Far East JPPVは、JBICが極東投資誘致・輸出支援エージェンシー(略称:FEIA)及び極東バイカル地域開発基金(略称:FEDF)と共同出資するもの。

 2016年5月の日露首脳会談において安倍首相よりプーチン大統領に提示された8項目の協力プランの中の一項目として、「極東の産業振興・輸出基地化」が掲げられている。今回設立されたFar East JPPVは、極東地域のASEZ及び自由港への日本企業の投資を伴う進出を促進することを目的とし、製造業、物流インフラ、サービス等の分野において、日本企業が関与するプロジェクトに関し、ロシア政府当局との調整や日本企業への助言業務等を行う予定。

 ロシア政府は、極東地域の開発・発展を政策的な優先課題として位置付け、ASEZ及び自由港への日本企業を含めた海外からの投資誘致を推進している。Far East JPPVの設立は、こうしたロシア政府の方針に適うもの。また、ポテンシャルに富む極東地域への日本企業の投資促進を図ることを通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献することが期待される。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、FEIA、FEDFをはじめとするロシアの政府系機関等との協力関係を通じて、日本企業の対露ビジネス展開を支援すると共に、ロシアと日本の経済関係の一層の深化・発展に貢献していく。

 ニュースリリース