DMG森精機は2月13日、2017年12月期の連結業績を発表した。売上収益は前年比14.1%増の4,296億6,400万円、営業利益は293億9,100万円(前期:19億6,100万円)、税引前当期利益は248億300万円(同:△10億6,400万円)、親会社の所有者に帰属する当期利益は152億6,300万円(同:△57億4,900万円)となった。
DMG森精機の工作機械関連の2017年の受注金額は、4,483億円となり、前年度比22%増となった。第3四半期後に、需要好調を受けて年度の受注計画を従来の4,100億円から4,300億円以上に増額したが、結果はそれを大きく上回るものとなった。周辺装置・テクノロジーサイクルなどを含む機械本体の受注は同30%増となった。受注台数の増加に加え、5軸加工機、複合加工機などの高付加価値・高機能機などの機種構成が上昇したことやソリューション提供により受注単価が向上したことなども受注金額の増加に繋がた。
各市場とも需要環境は好調に推移し、国内は43%増、米州は22%増、欧州は25%増、中国を含むアジアは34%増となった。半導体製造装置関連の需要が年間終始高水準で推移したほか、期の半ば以降、ロボット、搬送装置などの自動化関連設備向けの需要が大きく伸長し、それに関連する一般機械部品企業、SMEs(Small Medium-Sized Enterprises)向け需要増にも波及してきた。航空機、医療関連、自動車関連、建設機械関連需要も引き続き堅調に推移した。エネルギー関連向けの需要のみ回復が遅れる結果となった。原油価格など商品市況は上昇に転じており、今後はエネルギー関連向け工作機械の需要も増加に転じるものと期待している。DMG森精機の多機能・高生産性、高品質、提案力などの経営資源を強みにして、2018年は、4,500億円以上の受注獲得を目指していく。
■2018年の見通し
今後の経営環境は、日本・米州・欧州の各地域ともに受注環境は引き続き堅調に推移すると見込まれ、同社グループでは、開発・製造・販売・サービスの各分野でAG社と連携を進め、営業サービス拠点がフルに稼動し、さらなる企業価値の向上に努めていく。
2018年12月期連結業績は、売上収益4,500億円(前期比4.7%増)、営業利益350億円(同19.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益200億円(同31.0%増)となる見通し。
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