三菱ロジスネクストは2月6日発表した2018年3月期第3四半期(4~12月)連結業績によると、売上高は、ユニキャリアの連結の寄与により、3,141億2,300万円(前年同期比94.3%増)となった。利益面は、統合関連費用の発生や、同社買収に伴うのれん償却等の負担が影響し、営業利益は45億2,100万円(同38.6%減)、経常利益は43億4,300万円(同25.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億9,600万円(同82.9%減)となった。
なお、同社買収に伴うのれん償却等の影響を除くと、営業利益は122億800万円(前年同期比65.9%増)、経常利益は120億3,100万円(同43.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は73億7,300万円(同35.4%増)となったが、のれん償却等の負担の影響により、営業利益及び経常利益76億8,700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は68億7,700万円減少している。
■セグメントの業績
<国内事業>
国内事業は、堅調な需要を背景に、国内フォークリフト販売台数を伸張させたこと及びユニキャリア連結の寄与により、売上高は1,285億5,500万円(前年同期比113.2%増加)となった。セグメント利益も、ユニキャリア連結が寄与したことにより、同社買収に伴うのれん償却等の影響を除くと、49億円となったが、のれん償却等の負担(37億8,000万円)により、11億2,000万円(同77.2%増)となった。
<海外事業>
海外事業は、米州、欧州、アジア、中国の全域で販売を伸ばしたこと及びユニキャリア連結の寄与により、売上高は1,855億6,700万円(前年同期比83.1%増)となった。セグメント利益は、ユニキャリアの連結の寄与もありましたが、中国事業における売掛金の貸倒引当金繰入額の増加等により、同社買収に伴うのれん償却等の影響を除くと、73億700万円となった。加えて、のれん償却等の負担(39億600万円)もあり、34億100万円(同49.4%減)となった。
■通期の当期純利益が前回予想より10億円減少の25億円の見通し
2018年3月期の連結業績については、最近の業績見通しを精査した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、米国の税制改革法の成立に伴い米国子会社において将来の税負担軽減を見込んで貸借対照表に計上していた繰延税金資産を取り崩すことによる税金費用の増加、欧州における遊休資産の売却損失及びユニキャリア株式会社との統合一時費用の増加が見込まれることから前回予想のm35億円から25億円に下回る見込み。
なお、米国の繰延税金資産の取り崩しに伴う税金費用の増加は税率変更に伴う一時的な会計処理であり、キャッシュとしての税金支払いを伴うものではない。三菱ロジスネクストとしては、今般の米国における法人減税により、来期以降の米国子会社で発生する税金費用は削減されるものとみている。
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