ヤマシンフィルタが2月5日に発表した2018年3月期第3四半期累計(4~12月)連結業績によると、売上高は96億2,500万円(前年同期比33.6%増)、営業利益は15億2,100万円(同115.2%増)、経常利益は14億7,600万円(同118.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億7,600万円(同107.2%増)となった。
強みである油圧ショベルの作動油回路用フィルタ製品を主軸に、フィルタ製品のラインナップの充実を図り、建設機械メーカーの需要拡大に努めた。また、中国・アジア市場において、補給部品の純正率向上に建設機械メーカーと共同で取り組み、純正部品の採用率向上に努めた。更には、前期より引き続き、利益創出体制の確立を企図した全社的プロジェクトである「Project PAC 17」を立ち上げ、同プロジェクトを着実に遂行することで収益性の改善を実現し、企業価値の向上を図った。
4~12月期における主要市場である油圧ショベルを中心とした建設機械市場は、日本は、企業収益や設備投資が堅調に推移するなど、景気回復基調が継続し、需要は前年を上回った。北米は、堅調な住宅着工件数の推移を受け、需要の増加が継続し、欧州では、需要は堅調に推移した。中国は、インフラ投資の拡大に伴う建設機械の大幅な需要の増加が継続し、東南アジアでは、インドネシアやマレーシアを中心に需要は全体で増加した。
このような事業環境の中、ヤマシンフィルタグループは、中期的な視野に立った成長投資のための資金として、①新素材の開発・製品化、及び拠点集約による研究開発体制の効率向上のための研究開発拠点の新設に係る土地・建物購入投資、②既存事業及び新素材の開発・製品化に係る、生産設備、研究開発設備等への設備投資、並びに③将来のM&Aを含む資本・業務提携投資の増資を決議した。
なお、2018年3月期業績予想は、2017年11月6日公表値を据え置いている。
コメントを投稿するにはログインしてください。