建設機械出荷、2017年暦年は19.1%増の2兆5,513億円、12月は19.2%増の2,181億円、14カ月連続で増加

 日本建設機械工業会は1月31日、2017年12月度と2017年暦年の建設機械出荷金額統計を発表した。それによると、12月は前年同月比19.2%増加の2,181億円、2017年暦年は前年比19.1%増加の2兆5,513億円となり、3年振りの増加となった。中国市場をはじめとした世界需要の回復を受け、主要地域がいずれも増加、暦年全体の外需は30%増加の1兆5,332億円となった。

■2017年12月度:内需は8.8%減少741億円、外需は41.6%増加の1,439億円

 12月の建設機械出荷金額は、内需は8.8%減少の741億円、外需は41.6%増加の1,439億円、総合計では19.2%増加の2,181億円となった。その結果、内需は4カ月連続の減少、外需は14カ月連続の増加となった。総合計では14カ月連続の増加となった。

 内需について機種別に見ると、ミニショベル4.2%増加の76億円、コンクリート機械9.3%増加の20億円、油圧ブレーカ圧砕機17.3%増加の18億円の3機種と補給部品3.0%増加の97億円が増加したものの、その他6機種が減少し、内需全体では8.8%の減少となった。

 外需について機種別に見ると、トラクタ38.8%増加の143億円、油圧ショベル60.6%増加の616億円、ミニショベル42.9%増加の193億円、道路機械24.1%増加の25億円、コンクリート機械20.2%増加の1億円、油圧ブレーカ圧砕機27.8%増加の8億円、その他建設機械31.5%増加の227億円の7機種と補給部品24.4%増加の166億円が増加した。

 地域別に見ると、アジアが14カ月連続の増加、中国が3カ月連続の増加、オセアニアが6カ月連続の増加、欧州が10カ月連続の増加、アフリカが13カ月連続の増加、北米が4カ月連続の増加、中南米が4カ月連続の増加、CISその他東欧が2カ月連続の増加の8地域が増加し、外需全体では41.6%の増加となった。

■2017年暦年:内需は5.6 % 増加の1兆181億円、外需は30.0%増加の1兆5,332億円

 2017年暦年の建設機械出荷金額の総合計は、19.1%増加の2兆5,513億円となり、3年振りの増加となった。

 内需について機種別に見ると、トラクタ2.0%増加の1,138億円、油圧ショベル19.2%増加の2,902億円、ミニショベル9.5%増加の833億円、道路機械12.5%増加の402億円、コンクリート機械3.3%増加の294億円、トンネル機械15.0%増加の156億円、基礎機械6.2%増加の391億円、油圧ブレーカ圧砕機9.4% 増加の199億円などの8 機種が増加し、内需全体では5.6 % 増加の1兆181億円となった。その結果、内需は3年振りの増加となった。

 外需について機種別に見ると、トラクタ44.2%増加の1,741億円、油圧ショベル28.1%増加の6,169億円、ミニショベル19.6%増加の2,052億円、道路機械46.0%増加の354億円、基礎機械35.4%増加の67億円、油圧ブレーカ圧砕機24.6%増加の90億円、その他建設機械42.1%増加の2,133億円などの7機種と補給部品49.7%増加の2,015億円が増加し、外需全体では30.0%増加の1兆5,332億円となった。その結果、外需は3年振りの増加となった。

 出荷金額と国内出荷台数はこちら→12月度建設機械出荷金額統計ニュースリリース