キリンビールは1月29日、将来のさらなるRTD商品の販売数量増加に備えて、RTD製造ラインをキリンビール名古屋工場に新設すると発表した。今回は、約50億円を投資し調合設備・充填設備を導入する。最新の技術によりITを活用した生産性の向上も図る。中部圏にRTDの製造拠点を追加することにより、顧客の需要に柔軟に対応できる生産体制を目指す。
*Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料。
<RTD製造設備概要>
稼動開始日:2019年5月
導入工場:キリンビール名古屋工場(愛知県清須市寺野花笠100)
製造能力:約100,000KL(2020年予定)
投資額:約50億円
製造対象商品:「キリン 氷結®」などRTD主要商品
<新製造設備の特徴>
1.生産性の向上
少人数オペレーションを実現するための設備レイアウトと設備仕様を検討。関連する技術を導入することで生産性の向上を図る。
個々の設備、機器のランニングデータ、稼働状況、トラブルの履歴などの情報を収集・蓄積するなどIT通信インフラの整備を行い、品質管理、工程管理、メンテナンスに活用できる環境を整備する。
2.将来の製造能力増強を考慮したレイアウト
将来の増産対応を見据え、更なる製造能力の増強を考慮した設備レイアウトとする。
3.柔軟な需給対応
名古屋工場にRTD製造拠点を追加することにより、RTD販売量の増加に伴う東西消費地の顧客の需要に柔軟に対応できる生産体制を構築する。