アークレイ、中国・平湖工場を移転・拡張、糖尿病検査機器・体外診断用医薬品を増産

 アークレイ(本社:京都市中京区)は1月29日、中国・平湖工場「愛科来医療科技(平湖)有公司」(本社:浙江省平湖市)の生産フロアを移転・拡張する第二期工事が完了し、29日に竣工式を行ったと発表した。経済発展に伴い医療環境の整備が進む中国において、糖尿病検査機器・体外診断用医薬品などの生産能力を増強し、中国事業の拡大を図っていく。

 「愛科来医療科技(平湖)有限公司」は、主に中国国内向けの糖尿病検査機器および体外診断用医薬品を生産している。高成長が続く中国医薬品市場では、臨床検査領域でも製品の需要増大が見込まれている。そこで、アークレイでは、安定供給体制の強化および生産能力・効率の向上を目指し、同平湖経済技術開発区内に現工場の4倍の敷地(延べ床)面積を擁する新たな工場棟(4階建て)を確保し、移転・拡張に向けて段階的に整備を進めてきた。2017年4月には第一期工事が完了し、生産フロアに先立ち修理センターを1階フロアに開設している。

 今後、糖尿病人口が1億1,400万人(※)と世界第1位の中国市場に向けて製品を迅速に出荷するため、検査機器と体外診断用医薬品の生産能力を増強し、生産品目の拡大にも努めていく。また、販売拠点「愛科来国際貿易(上海)有限公司」や修理センターでの保守点検活動との相乗効果を生み出すことで、中国市場における自社ブランドの向上、事業拡大を図っていく。

 ※糖尿病アトラス 2017/国際糖尿病連合より

<愛科来医療科技(平湖)有限公司 概要>

代表者:八田正範

所在地:平湖経済技術開発区新興二路988号8棟(浙江省平湖(ぴんふー)市)

従業員数:約100名(2019年末に約250名体制を予定)

事業内容:臨床検査機器・体外診断用医薬品(試薬)などの開発・製造および臨床検査機器の修理、メンテナンス、顧客サービス

稼動開始:

2018年1月:機器生産エリア(2階)、体外診断用医薬品生産エリア(3階)

2019年末予定:体外診断用医薬品生産エリア(4階)

面積:約8,400㎡

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