クボタ、担い手農家向けコンバイン・トラクタを発売~競争力強化のための生産コスト低減に貢献

 ㈱クボタは1月25日、営農規模が拡大するなかで生産コスト低減に取り組む担い手農家に貢献するコンバイン・トラクタを発売すると発表した。

 開発の背景は、担い手や集落営農を中心として営農規模の拡大が進み、作業の高能率化・高精度化や省力化を実現する高機能の農業機械への根強いニーズがある一方で、競争力強化のため生産コスト低減を目指す取り組みも活発になっていること。

■コンバイン「ワールドシリーズWRH1200」

 普通型コンバインは、稲、麦、大豆、そばなど1台で多様な作物を収穫でき、また機構がシンプルでメンテナンス性が優れているという特長がある。

 WRH1200は従来機から19馬力アップした120馬力のエンジンを搭載し、他にも脱こく・選別能力アップ、グレンタンク容量アップなどにより水稲での収穫性能を向上させ、稲のほかに麦、大豆、そばなどを複合栽培している担い手農家の生産コスト低減に貢献できるコンバイン。

 また、普通型コンバインでは初めて「食味収量センサ」をオプション設定し、営農支援システムの活用を可能にしている。

<発売概要>

発売日:2018年4月/販売目標:200台/型式:WRH1200(120馬力)/価格(税抜):14,100,000円~15,200,000円

■トラクタ「ワールドシリーズ M860W-SE」

 グローバル戦略機をベースに水田作業に求められる倍速ターンやモンロー(水平制御)等の機能を装備した大規模稲作農家向けのトラクタ。シンプルな機能とスケールメリットによりコストを抑え、複数台所有の2台目、3台目の需要にも応える。

<発売概要>

発売日:2018年7月(予定)/販売目標:250台/型式:M860W-SE(86馬力)、M1010W-SE (101馬力)2型式/価格(税抜):7,250,000円~8,200,000円

■トラクタ「スラッガーシリーズ マニュアルシフト仕様」

 全型式、無段変速仕様のスラッガー(4気筒エンジン搭載)シリーズに、求めやすい価格のマニュアルシフト仕様を追加発売。トランスミッションのほかに一部機能・装備を省いて10~15%の価格ダウンを実現。生産コスト低減に貢献できる担い手農家向けトラクタ。

<発売概要>

発売日:2018年1月/販売目標:500台/代表的な型式:SL38(38馬力)、SL45(45馬力)、SL54(54馬力)、スペシャル機(マニュアルシフト仕様)3型式/価格(税抜):3,719,000円~6,184,000円

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