旭化成、宮崎県延岡市でナイロン66繊維「レオナ」の生産設備増設を決定

 旭化成は1月19日、宮崎県延岡市でナイロン66繊維「レオナ」の生産設備増設を決定したと発表した。

 旭化成のナイロン66繊維「レオナ」は高強度、高耐熱、高耐久、軽量という特性を有している。エアバッグ向け原糸やタイヤの補強材として、自動車産業を中心に広く工業資材分野に採用されており、品質の高さが評価されている。

 旭化成の中期経営計画「Cs for Tomorrow 2018」では、繊維事業を含むマテリアル領域において「自動車」を重点事業の一つと位置付けているが、近年「レオナ」の主力用途である自動車用エアバッグは、アジア地区での自動車生産台数の増加、および各国での安全に対する要求の高まりにより、搭載率が上昇しており、今後も成長が見込まれている。このような背景から、今回生産設備の増設を決定した。

■繊維事業本部レオナ繊維事業部長:吉野 龍二郎氏のコメント

 「自動車生産台数の増加や安全規制の強化、使用部位の増加によるエアバッグ需要の高まりを受け、ナイロン66繊維の生産設備増設を決定しました。旭化成はさらなる事業の拡大を目指し、次期増設の検討も含め、引き続き供給体制の強化を図ってまいります。」

<増設の概要>

立地:宮崎県延岡市

生産品目:ナイロン66繊維「レオナ」

増設能力:約5,000トン/年(現有能力は約33,000トン/年)

工期:2018年2月着工予定、2019年度上期稼働開始予定

 ニュースリリース