星光PMC、竜ケ崎工場の能力増強工事が完了、セルロースナノファイバーの商業生産開始

 星光PMCは1月16日、昨年末に竜ケ崎工場(茨城県龍ケ崎市)にあるセルロースナノファイバー(CNF)実証生産設備(パイロットプラント)(*1)の生産能力増強工事を完了させ、“STARCELⓇ”ブランドでCNF複合材料の商業生産・製品出荷を開始したと発表した。なお、現時点での生産能力は、変性セルロースで約70トン/年、CNF複合材料換算で約200トン/年となる。

 星光PMCのCNF複合材料は、木材パルプに星光PMC独自の技術で化学処理を施した変性セルロースをポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)と混練し、ナノ解繊することで得られる材料(*2)。自動車や建材、電子機器から身の回りの生活用品に至る広範囲な分野で、顧客ニーズに合わせて製品開発を進めている。

 今後も顧客との対話や協業を通じて、“暮らしをより豊かにする”という視点を持ちながら、

更なる実用化を推進していく。

*1:同プラントは、国立大学法人京都大学と星光PMCが、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択され、その助成を受けて2014年10月に建設した。

*2:国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト

グリーンサステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発「セルロースナノファイバー強化による自動車用高機能化グリーン部材の研究開発」で得られた成果を基に、星光PMCが改良・発明を重ねて量産化を実現した。

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