国際協力銀行(JBIC)、タイで日本企業が実施する自動車部品の鈑金加工事業に融資

 国際協力銀行(JBIC)は1月15日、有限会社フォース(本社:滋賀県甲賀市、平尾孝志社長)のタイ法人THAI FORTH CO., LTD. (以下TFC)との間で、融資金額7百万タイ・バ-ツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結した。融資は、滋賀銀行との協調融資によるもの。

 本件は、TFCがタイのチョンブリー県で行う自動車部品の鈑金加工事業に必要な資金を融資するものであり、生産設備の増設に充てられるもの。

 フォースは、主に自動車部品に特化した鈑金加工事業を行う中小企業。フォースは、2015年に、アセアン諸国の自動車市場の拡大を背景に、自動車部品に対する需要拡大が見込まれるタイにTFCを設立した。現地で緻密な自動車部品の試作鈑金加工に対応できることに強みを有し、進出する日系企業を中心に販路が拡大している。今回新規設備の導入により、タイでの更なる事業拡大を企図してる。融資は、こうしたフォースの海外事業展開をタイ・バーツ建て融資にて支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、タイ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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