横浜ゴム、約51億円投じてインドのオフハイウェイタイヤの生産能力を拡張

 横浜ゴムは1月15日、オフハイウェイタイヤの生産能力を増強するため、2016年7月に買収したAlliance Tire Group(アライアンスタイヤグループ=ATG)のインドにおけるタイヤ生産販売会社であるATC Tires Pvt. Ltd.(ATCタイヤ社)ダヘジ工場(グジャラート州)の拡張工事を2018年2月から開始すると発表した。

 投資額は4,550万米ドル(約51億円、1ドル=113円換算)で、今回の増産投資によりダヘジ工場の生産能力を2019年末までに従来の年産57,000トンから91,700トンにまで引き上げる。ATGのタイヤ販売が好調であり、中期的に不足すると見込まれるため生産能力の増強を図ることとした。

 ATCタイヤ社はダヘジ工場(グジャラート州)とティルネルヴェリ工場(タミル・ナドゥ州)を保有する。ダヘジ工場は2015年3月に操業を開始し、ATGの主力ブランドであるアライアンス(ALLIANCE)、ギャラクシー(GALAXY)、プライメクス(PRIMEX)ブランドの農業機械用タイヤ、建設車両用タイヤ、産業車両用タイヤ、林業機械用タイヤなどを生産している。

 現在、横浜ゴムはタイヤ事業戦略の柱のひとつとして「生産財タイヤ事業の拡大に向けた戦略」を掲げている。2015年10月には米国ミシシッピ州のトラック・バス用タイヤ新工場を稼動させ、2016年のATG買収に続いて、2017年3月には産業車両用タイヤメーカーの愛知タイヤ工業㈱を買収し、拡大を促進している。今回の増産投資により、生産財タイヤ事業をいっそう拡大させ、グローバル展開を加速させていく。

 参考:横浜ゴムの海外子会社/関連会社

*オフハイウェイタイヤ(Off Highway Tire)は農業機械用タイヤ、建設車両用タイヤ、産業車両用タイヤ、林業機械用タイヤなどの総称

<ATC Tires Pvt. Ltd.ダヘジ工場の概要>

事業内容:オフハイウェイタイヤの生産

敷地面積:約43.5ヘクタール

代表者:Nitin Mantri(ニティン・マントリ)(ATCタイヤ社CEO)

従業員数:1,308名(2017年12月末現在)

所在地:インド・グジャラート州のダヘジ工業団地

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