明治、坂戸と大阪工場で生産設備を増強、約270億円投じてチョコレート事業を拡大

 ㈱明治は1月15日、チョコレート事業のさらなる拡大と、伸長するチョコレート市場のより一層の活性化と、需要に応じた安定的な商品供給を図るため、坂戸工場に製造棟を新設、大阪工場でチョコレートの生産ライン増設を行い、生産能力の増強を図っていくと発表した。2工場合わせて約270億円を投資する。

 近年、チョコレートの健康価値の浸透や、嗜好品としての価値向上に伴い、チョコレート市場は伸長を続けている。2014年には和生菓子を抜いて菓子の中でトップカテゴリーとなっており、2017年には4年連続となる見込み。現在5,000億円を超える市場規模となり、今後も成長が見込まれる市場となっている。

<生産設備増強の概要>

坂戸工場(埼玉県坂戸市)

投資額:約210億円

投資内容:製造棟の新設(チョコレート生産ライン 3ライン増設)

稼働時期:20201月 〜 順次稼働

大阪工場(大阪府高槻市)

投資額:約60億円

投資内容:チョコレート生産ライン 2ライン増設

稼働時期:20189月 〜 順次稼働

 明治グループでは、「健康な食生活」を顧客に提供するとともに、独自の価値創造にこだわり、強いものをより強くすることで、事業拡大を図っている。特に長年にわたるカカオ研究により、市場における競争優位性の高いチョコレートは、明治の主要事業のひとつとして、以下3つの方向性で、同社の強みを発揮していく。

1.スタンダード:90年以上も続くロングセラーである「明治ミルクチョコレート」を始めとし、楽しく選べるラインアップで展開。子供から大人まで、毎日をもっとわくわくしてもらえるようなチョコレートを目指していく。

2.健康志向:健康な食生活への意識が高い大人に向け、高カカオポリフェノール商品「チョコレート効果」シリーズを中心に、チョコレートのある健康な食生活を提案していく。

3.スペシャリティ:世界に誇れる“チョコレートのJapan Quality”を確立するため、カカオ豆産地との取り組み、チョコレートへの知見、こだわりを集結したBean to Barチョコレート「明治ザ・チョコレート」シリーズを展開していく。

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