三菱ケミカルと宇部興産は1月15日、2016年10月13日付「中国における電解液事業の提携について」により、両社の中国におけるリチウムイオン電池用電解液事業を合弁形態で運営することを発表していたが、このほど中国及び関係各国における競争法の手続きが完了し、2018年1月より合弁会社の運営を開始したと発表した。
三菱ケミカルと宇部興産は、中国における当該合弁会社の運営において両社の知的財産や開発力を活用することで、技術力とコスト競争力を更に強化していく。また、グローバルでの電解液事業の提携についても引き続き検討していく。
<合弁会社の概要>
会社名:常熟宇菱電池材料有限(英文社名:Changshu UM Battery Materials Co., Ltd.)
所在地:江蘇省常熟経済技術開発区東周路 15号(本社及び工場)
代表者:董事長:西田祐樹(宇部興産執行役員電池材料・ファイン事業部長)
副董事長:北田裕二(三菱ケミカル理事役リチウムイオン電池材料本部長)
総経理:中井正樹(宇部興産から出向)
副総経理:中山準一(三菱ケミカルから出向)
資本金:159 百万人民元
資本構成:三菱ケミカル:50%、宇部興産:50%(※)
事業内容:リチウムイオン電池用電解液の製造及び販売
※三菱ケミカル中国電解液子会社の持分の50%を宇部興産に譲渡するとともに、宇部興産中国電解液子会社の営業権を合弁会社に譲渡した。なお、両子会社の製造拠点は常熟(旧三菱ケミカル電解液子会社の製造拠点)に集約している。