竹内製作所、2017年3~11月期売上は12%増、米欧の建機需要が追い風

 ㈱竹内製作所が1月11日に発表した2018年2月期第3四半期累計期間(2017年3~11月)の連結業績によると、売上高は742億900万円(前年同期比12.0%増)となった。利益面は、原材料価格の上昇、研究開発費の増加等により、営業利益は112億9,200万円(同3.3%減)、経常利益は114億8,700万円(同14.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、税金費用を35億8,300万円計上したこと等により79億400万円(同19.6%増)となった。

 竹内製作所2018年2月期第3四半期データ

 主力市場である米国は、ハリケーンの影響による一時的な鈍化が見られたものの、労働市場の回復を背景にした個人消費の底堅い成長が持続したことに加えて、設備投資の回復も明確になり、景気の拡大が続いた。

 英国は、EU離脱交渉の不確実性を残しながらも、雇用は回復基調となり、物価水準も上昇傾向にあるなど、足元の景気動向は強含みで推移している。その他欧州は、雇用情勢の改善を受けた個人消費が堅調に推移したことに加えて、設備投資が回復するなど、景気の拡大基調がユーロ圏のほぼ全域に広がった。

 このような環境の中で竹内製作所グループは、米国及び欧州で高まる需要を追い風に、販売網を拡充して積極的な販売活動を展開したこと等により、2017年3~11月のミニショベル、油圧ショベル及びクローラーローダーの販売台数は、前年同期に比べ増加した。

<日 本> 欧州向けミニショベルの販売台数が増加したこと等により、売上高は250億2,600万円(前年同期比8.0%増)、セグメント利益は、主要な外国通貨の為替相場が総じて円安に推移したこと等により、86億9,300万円(同1.2%増)となった。

<米 国> ミニショベル、油圧ショベル及びクローラーローダーの販売台数が増加したこと等により、売上高は365億7,200万円(前年同期比11.0%増)となったが、セグメント利益は日本からの製品仕入価格の値上げの影響等により11億1,800万円(同46.6%減)となった。

<英 国> 円高でポンド建て売上が為替の影響を受けましたが、ミニショベル及び油圧ショベルの販売台数が増加したこと等により、売上高は88億4,300万円(前年同期比27.0%増)、セグメント利益は4億8,600万円(同66.6%増)となった。

<フランス> ミニショベル及び油圧ショベルの販売台数が増加したこと等により、売上高は36億700万円(前年同期比31.1%増)、セグメント利益は2億7,100万円(同71.1%増)となった。

<中 国> 油圧ショベルの販売台数が減少したこと等により、売上高は1億5,900万円(前年同期比62.4%減)、セグメント利益は日本への部品の供給が増加したこと及び貸倒引当金の戻入などがあったこと等により、3億1,000万円(同103.2%増)となった。

 なお、連結業績予想については、2018年10月10日発表の業績予想を据え置いている。また、業績予想における第3四半期以降の為替レートは、1米ドル=110円、1英ポンド=146円、1ユーロ=128円、1人民元=16.6円を前提としている。

 ニュースリリース(決算短信)

 2018年2月期第3四半期参考資料