㈱不二越が1月11日に発表した2017年11月期連結業績によると、売上高は、2,374億6,100万円(前期比12.3%増)、このうち、国内売上高は1,191億8,400万円(同5.5%増)、海外売上高は1,182億7,600万円(同20.0%増)となった。利益面は、営業利益は161億3,000万円(同44.8%増)、経常利益は146億9,000万円(同89.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は97億4,700万円(同2.5倍)となった。
経営環境は、欧米を中心とした先進国経済および中国経済の持ち直しにより、総じて緩やかに回復した。このような状況のもと、不二越グループは、ロボット事業を核に、工具、工作機械、ベアリング、油圧機器、特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、海外の現地ユーザーを中心とした新規開拓や、テクニカルセンターの世界展開、新商品の市場投入など、売上拡大にとり組んできた。また、内製化や生産性の向上をはじめとしたコストダウンに努めるとともに、将来の事業拡大に向け、営業・開発・生産体制の拡充を進めた。
機械工具事業は、自動車分野向けに加え、海外を中心に産業機械分野向けのロボットが大きく伸長したことから、売上高は867億4,600万円(前期比15.3%増)、営業利益は66億3,000万円(同43.2%増)となった。
部品事業は、自動車・建設機械分野向けの拡大と、産業機械分野向けの回復から、売上高は1,359億8,200万円(前期比11.2%増)となり、操業度の改善とコストダウンの効果により、営業利益は86億3,500万円(同56.0%増)となった。
その他の事業は、特殊鋼の需要の持ち直しにより、売上高は147億3,300万円(前期比5.6%増)となったが、原材料価格の高騰の影響を受け、営業利益は7億8,200万円(同16.6%減)となった。
今後の見通しについては、引き続き、自動車・建設機械分野の需要は堅調に推移すると見込まれ、また、産業機械分野も海外を中心とした需要拡大が予想される。このような状況のもと、2018年11月期の連結業績予想は、売上高2,500億円(前期比5.3%増)、営業利益180億円(同11.6%増)、経常利益165億円(同12.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益110億円(同12.8%増)を見込んでいる。為替レートは1USドル110円、1ユーロ125円、1中国元16.5円を前提としている。
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