㈱小島鐵工所が1月9日に発表した2017年11月期業績によると、売上高は前期比11.3%増の17億1,400万円、営業損失△1億2,200万円、経常損失△1億500万円、当期純損失△9,800万円となった。
売上高は、油圧プレス機が、形状、能力、機能のほか、納期、1台当たり金額もそれぞれ異なる個別受注生産であるため、月単位での売上は一定せず、季節的変動によるものでもなく、納期的、金額的なバラツキにより売上の変動が大きい。また、製品が大型機械ゆえ、設計・生産着手から納品・据付まで平均して1年程度を要するため、受注から売上計上まで相当期間のズレが生じてしまうのが事業の特性。
2017年11月期の売上高は、受注残の消化に努め、売上目標18億円を若干下回ったが、前期(15億4,000万円)を上回った。利益面は、引き続き原価低減や経費全般で節減に努めたものの、同業者間の価格競争が激しく、想定通りの営業展開に苦慮する状況が続き固定費の膨らみを吸収できる売上高水準に至らなかった。
受注高は、第2四半期までは順調だったが、厳しい受注競争から、第3四半期以降は足踏み状況となり、総体では、前期の15億3,700万円を上回る16億1,300万円となった。
受注残高は、受注の伸び悩みから前期末の11億4,400万円に至らず10億4,300万円。現在、同業者間競争等厳しい受注環境下にあっても鍛造業界向けの大型物件交渉が順調に進展しているのをはじめ、引き合いが浮上している大型・中型案件の成約に向け努力し、一層の受注増を目指し、今後の売上増に期待をかけているとしている。
次期見通しについては、受注確保に全力で取り組み業績向上を最優先課題とし、現時点では、売上高20億円(第2四半期累計期間8億円)経常利益1,000万円(第2四半期累計期間500万円)、当期純利益500万円(第2四半期累計期間200万円)を見込んでいる。
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