JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は12月25日、同社と遼寧牧昌国際環保産業股份有限公司(本社:瀋陽市)、川崎市、瀋陽市は、瀋陽市における産業廃棄物処理事業化に向けた検討を開始することに合意し、12月24日に「第11回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」で覚書を締結したと発表した。
JFEエンジニアリングは、川崎市の一般廃棄物焼却施設である浮島処理センターの建設などを行っている。また、子会社のJFE環境(本社:横浜市)は、川崎市内に焼却炉を保有するなど、全国で産業廃棄物の処理事業を行っている。遼寧牧昌国際環保産業股份有限公司は、瀋陽市で12年に亘り産業廃棄物処理事業を行い、瀋陽市の環境改善や経済発展に貢献してきた。川崎市は、36年間に亘り瀋陽市との友好都市交流を行なうとともに、環境・省エネ分野の行政ノウハウを提供してきた。
中国東北地方最大規模の都市である瀋陽市は、200社以上の日系企業が進出する商工業の中心地でもあり、年間500万tを超える産業廃棄物に対し、環境に配慮した適正な処理が行われるように注力してきた。
今後4者は、瀋陽市の経済発展に伴い急激な増加が見込まれる産業廃棄物を同市において適正処理し再資源化するため、各者のノウハウや経験を活かし事業化の検討を進めていく。
<遼寧牧昌国際環保産業股份有限公司 会社概要>
所在地:遼寧省瀋陽市瀋河区青年大通り219号 華新国際ビル20階
業務内容:危険廃棄物の収集、貯蔵、焼却及び埋立。医療廃棄物の焼却、埋立及び総合利用
設立:2005年3月30日