大建工業、約5億円投じて会津大建加工で工場建屋を新設し生産設備を増強

■「畳おもて事業」強化に向け製品拡充と生産体制を強化

 大建工業は12月20日、宿泊施設や商業施設などで需要が拡大している機械すき和紙を原材料とする「畳おもて事業」の強化に向けた製品拡充・生産体制強化の一環として、主に東日本エリアの供給を担うグループ会社の会津大建加工(本社:福島県会津若松市)に約5億円を投じて工場建屋の新設と生産設備の増強を行うと発表した。

 新建屋建設の着工は2018年1月、完工は同年9月を予定。投資額は工場建屋の新設に約5億円、生産設備の増強に約1億5,000万円を計画している。

 大建工業グループでは、2015年に策定した長期ビジョン「GP25(グロウプラン25)」において、「公共・商業建築分野(非住宅分野)」を最重点市場の一つとして掲げ、事業活動を展開している。そんな中、機械すき和紙を原材料に使用した畳おもて「ダイケン健やかおもて」は、優れた耐久性や撥水性、色あせしにくい点などが高く評価され、宿泊施設や商業施設などを中心に需要が拡大。今後も非住宅分野において「ダイケン健やかおもて」の需要が堅調に推移することが見込まれることから、今回、“畳おもて事業”の強化を目的に、製品ラインアップの拡充、生産体制の強化を行うことにした。

 12月21日から投入する新製品は、新柄となる2タイプを投入する。一つは、より本物のイ草に近い外観を再現した高意匠タイプの「銀白 極(きわみ) 山葵(わさび)色(いろ)」(上)。もう一つは、和の伝統模様のひとつでもある「市松柄」を用いることでデザイン性を高めた「銀白 市松(いちまつ)」(下)。製品ラインアップを強化することで、高級志向の顧客や、デザイン性を求められる顧客など、多様なニーズに応える。

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