住友電工、超硬ドリルと鋼工具の主要生産拠点、東北住電精密の開所式実施

 住友電気工業の100%子会社である住友電工ハードメタル(本社:兵庫県伊丹市)は12月19日、超硬ドリルと鋼工具の主要生産拠点となる東北住電精密(本店所在地:福島県田村郡三春町)の開所式を実施したと発表した。

 新興国における経済発展や自動車生産の高まりを背景に、切削工具の需要は増加傾向にあり、中でも超硬ドリルや鋼工具の需要は世界的に拡大している。これまで、住友電工ハードメタルが鋼工具の、東海住電精密が超硬ドリルのマザー工場として生産を行ってきたが、両製品のグローバルな供給力強化をめざし、2016年4月に東北住電精密を設立、2017年11月より本格稼働した。

 東北住電精密は、東北地方で初となるドリル研磨工場も備えている。また、敷地内には国内6拠点目となるツールエンジニアリングセンターを併設し、2017年12月からサービスの提供を開始している。顧客の個別技術相談への対応や最新設備による各種工具の実加工デモンストレーション、講習会を実施し、東北地区での顧客へのサービス強化を図る。

 今回の開所式には、内堀雅雄・福島県知事や鈴木義孝・三春町町長、東北地方の取引先、グループ関係者を含めて約50名超が参加した。

 東北住電精密の田中克享社長は「”人と共に発展、三春から世界に羽ばたく”のスローガンに基づき、社員を大切にし、社員の能力を最大限に引き出せる会社作りを通して、世界のお客様に、良い製品を、早く、安くお届けするよう努めます。東北ツールエンジニアリングセンターでは講習会やお客様の製品のテストカット等を通して皆さまに密着しご満足頂けますよう、本日ここにお誓い申し上げます」と挨拶した。

 住友電気工業の松本正義会長は「東北住電精密が、将来にわたって地元の皆様とともに発展する会社にして参る所存です」と挨拶した。

 東北住電精密は、超硬ドリルと鋼工具を短納期・高品質で提供することに努め、東北・福島県から、世界中の顧客に満足いただけるような製品・サービスを提供していく。

<東北住電精密株式会社の概要>

所在地:福島県田村郡三春町深作10番地1

代表者:田中 克享

事業内容:超硬ドリル(画像:下)、鋼工具(画像:上)の製造

資本金:1億円(住友電工ハードメタル(株)100%出資)

設立:2016年4月

全面稼働開始:2017年11月

従業員数:約40名

建築面積:5,888㎡(工場棟)、1,853㎡(TEC棟)

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