住友電工、超硬インサートの生産体制強化、北海道住電精密で新工場など約80億円の設備投資

 住友電気工業は12月15日、ハードメタル事業の主力製品「超硬合金製刃先交換インサート」(以下、超硬インサート)の生産拠点である北海道住電精密の生産体制強化に向け、約80億円の設備投資を決定したと発表した。

 住友電工ハードメタルの100%子会社である北海道住電精密は、1980年の操業以来、高性能の超硬インサートを一貫生産し、国内外のユーザーに供給している。超硬インサートは、自動車産業からエネルギー、発電、航空宇宙などの幅広い機械加工分野で使用されており、近年は新興国における経済発展や自動車生産台数の増加を背景に、世界的に需要が拡大している。

 住友電気工業はこのような需要の拡大に対応するため、北海道住電精密の生産設備の増強と新工場建屋建設を含む、約80億円の設備投資を実施することを決定した。今回の設備投資によって、超硬インサートの生産能力を約2割増強する。設備の全面稼働は2019年12月を予定している。

<北海道住電精密株式会社の概要>

所在地:北海道空知郡奈井江町776番地

事業内容:刃先交換型超硬切削工具及び完粉(超硬合金用粉末)の製造

資本金:4億5,000万円(住友電工ハードメタル(株)100%出資)

設立:1972年7月

操業開始:1980年11月

従業員数:約500名(2017年10月末時点)

投資額:約80億円

稼働時期:2019年12月 全面稼働予定

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