■2回連続で最高ランクの格付-
日本政策投資銀行(DBJ)は12月11日、昭和電工に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施したと発表した。融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災および事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニュー。
昭和電工は、新中期経営計画”Project 2020+”において、「個性派事業拡大・収益力向上」を2025年のグループが目指す姿として掲げ、付加価値の高い「製品×技術×サービス」の提供を通じて、豊かさと持続性の調和する社会の創造に貢献する「社会貢献企業」を目指し、優れたCSR経営を実践している化学メーカー。今回の格付では、以下の点を高く評価した。
(1) 就業規則を通じて従業員の消防団活動への積極的な参加を奨励するとともに、地域における防災関連の協議会への参画や協定締結を通じて、長年にわたって各事業所周辺の自治体や近隣企業と防災面の強固な協力体制を構築している点
(2) 海外拠点も含め全事業所において7分類180項目について損失額および発生頻度の観点から網羅的なリスクの洗い出しを行い、全社的に集約した上で共通項目を中心に対策立案を講じることで継続的にリスク低減を図っている点
(3) 多種多様な製品を提供する事業特性を反映し、各事業部・事業所に主体性を持たせ、事業継続の具体策立案を委ねつつ、本社主導のひな形の共有化を通じて、全社的なBCP策定・更新を行っている点
その結果、昭和電工は、「防災および事業継続への取り組みが特に優れている」という最高ランクの格付を、平成24年度に続き、2回連続で取得となった。
DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後も防災・事業継続に向けたお客様の取り組みを、積極的に支援していく。