王子ホールディングスは12月4日、インドのタミル・ナドゥ州チェンナイに、重量物包装用および一般用の段ボール工場を建設すると発表した。
王子グループは、革新的価値創造企業の実現に向けて事業構造転換を推進しているが、その中で「海外事業の さらなる拡大」は、大きな柱の一つとなっている。インドでは、2014 年 7 月にラジャスタン州ニムラナ工業団地で一般用段ボール工場(Oji India Packaging 社) を立上げ、現在は生産能力増強工事を進めている。
また、重量物包装用段ボールについては、2015 年 12 月にウッタル・プラデーシュ州グレーターノイダで工場(Oji Interpack India 社)を稼働させ、その後、タミル・ナドゥ州チェンナイ に営業所を開設している。
なお、今回の新工場は、東南アジア・インド地域における同社のパッケージング拠点としては 29 カ所目となる。
■新工場建設の目的 :
(1) 重量物包装用段ボールの生産開始 (第 1 期) チェンナイでは、すでに営業所を設置し、二輪車および四輪車関連部品の輸出に対応した重量物包装用段ボールの 供給を開始しているが、新工場を建設して顧客のニーズに合わせた包装資材の供給体制を構築する。
(2) 一般用段ボールの供給体制 (第 2 期) チェンナイでは経済発展にともなって一般用段ボールの需要拡大が見込まれることから、2019 年末までに製造設備 を設置し、インドの北部地区と同様、顧客に満足してもらえる品質とサービスを提供していく。
<新工場の概要>
建設予定地:インド タミル・ナドゥ州 ヴァラム・ヴァダカル工業団地
投資額(第1期):約10億円
営業開始予定:2018 年 12 月(重量物包装用段ボール)