アイリスオーヤマのグループ会社IRIS USA,Inc.(本社:米国アリゾナ州サプライズ市)は12月5日、米国のインターネット通販の売上が拡大する現状に対応するため、同国東海岸のペンシルベニア州に第4工場を新設すると発表した。また、同工場は米国国内初めてとなる48,000パレットを収容できる自動倉庫を備える。2018年2月着工、竣工時期は2019年4月の予定。
■「ペンシルベニア工場」新設の目的
①米国内における生産・供給体制の強化
IRIS USAは1992年6月に設立し、ウィスコンシン州とテキサス州、アリゾナ州を生産・物流拠点に事業を展開している。主にプラスチック製生活用品(収納用品、ペット用品)の製造販売を行い、売上構成比の大きい収納用品は「かさ高(重さの割にサイズが大きい)」商品のため、従来から物流効率の改善が課題になっていた。このほど、米国の東海岸に初めて自動倉庫を備えた工場を新設することで製品の生産・供給体制を強化する。
②インターネット通販の拡大に対応
アマゾンを中心に大手インターネット通販の売上が拡大している。インターネット通販では、販売先、配送先が米国全域に広がるため、物流コストが高くなると想定される。今回の東海岸の工場新設、4工場体制の確立により、インターネット通販における物流体制の一層の効率化が実現できる。
また、アイリスグループの基幹工場である大連工場(中国)で生産している家電製品やLED照明、調理器具などを中心としたハウスウェア部門の物流センターの役割も担う。48,000パレットを収容できる自動倉庫を新設することで、インターネット通販向けの製品ラインアップを拡充でき、インターネット通販における多様な顧客ニーズに対応する供給体制を構築できる。
<IRIS USA,Inc.概要>
設立:1992年6月
代表者:会長 – 大山 晃弘、社長 – チェット・カイザー
本社所在地:アメリカ合衆国アリゾナ州サプライズ市
従業員数:746名(2017年1月現在)
拠点:ウィスコンシン工場、テキサス工場、アリゾナ工場
<IRIS USA ペンシルベニア工場概要>
竣工時期(予定):2019年4月
着工時期:2018年2月
所在地:ペンシルベニア州ヘーゼルトン
土地面積:120,000m²
総投資金額:120億円
自動倉庫:48,000パレット
生産アイテム:プラスチック製生活用品(収納用品、ペット用品)
販売計画:初年度50億円、2021年度150億円
販売先:大手チェーンストア、スペシャリティストア、インターネット通販