新日鉄住金エンジニアリングと大阪ガス、タイでホンダ工場向けオンサイトエネルギー供給プロジェクトII期工事が竣工

 新日鉄住金エンジニアリング(本社:東京都品川区、以下NSENGI)と、大阪ガス(以下OG)子会社であるOsaka Gas Singapore Pte. Ltd.(以下OGS)を通して共同出資するタイ現地法人NS-OG Energy Solutions (Thailand) Ltd.(出資比率:NSENGI 70%、OGS 30%、以下NSET)は11月30日、Honda Automobile(Thailand)Co., Ltd.プラチンブリ工場向けオンサイトエネルギー供給プロジェクト(※1)II期工事を竣工、11月からエネルギー供給を開始したと発表した。

 同プロジェクトは、ガスエンジン(画像:上)による発電後の排熱から蒸気・温水の双方を回収し、冷温水として供給する高効率コージェネレーションシステム(画像:下)の導入により、15年間にわたり電気と熱(温水、冷水)の供給を行い、工場内の省エネを図るもの。NSETが、コージェネレーションシステムの建設からオペレーション、ガスの調達まで全て行う「エネルギー・ワンストップサービス」を提供するビジネスモデルとなっている。

 環境面では、CO2排出量が大幅に削減(※2)され、地球温暖化防止に向け大きな効果が期待できる。さらに、系統電圧が低下した際には速やかに自立運転に移行し、コージェネが非常用電源として単独でのエネルギー供給を継続することが可能なため、系統事故時における工場の操業安定化にも貢献できる。

 引き続き、両社(NSENGIおよびOG)は、これまでの豊富な建設及び操業・保守経験を活かし、環境性・経済性に優れたエネルギーエンジニアリングソリューションを提供することで、低炭素社会の実現に向けた顧客企業の取り組みに貢献し、タイ国における事業拡大を図っていく。

(※1)コージェネレーション設備エンジニアリングに加え、設備の操業(運営・維持管理)サービスを提供するプロジェクト

(※2)CO2削減量5,000t-CO2/年(現地性能試験結果に基づく試算)

<プロジェクト概要>

 Honda AutomobileThailandCo., Ltd.プラチンブリ工場

工場所在地:Rojana Industrial Park, Prachinburi Province, Thailand

工場敷地面積:2.562

ガスエンジン・コージェネレーション設備

発電出力:7,800kW

温水供給能力:2,300kW

冷水供給能力:2,700kW

 ニュースリリース