三一重工(本社:中国湖南省長沙市)は11月29日、同社はインドで成功を収めていることをリリースした。それによると、同社は2002年にインド市場に参入して以来、16年間インドに根差し、多くの実績をあげており、SANY Indiaの売上高は2016年で10億元(約170億円)に達している。(1元は約17円)
2017年第1四半期、インドでの売上高は前年同期比90%増の約4億元(約68億円)に達した。トラッククレーンとロータリー掘削装置の市場シェアは、インドで1位、コンクリート機械は2位、油圧ショベルは6位となった。その年間売上高はインドで15億元(約255億円)以上が見込まれている。
三一重工のインドでの成功は、インドにおける現地化戦略の成果。SANY Indiaは、製品だけでなく人材も常に現地化を主張してきた。現在、SANY Heavy Industry Indiaの従業員の97%以上が地元のインド人。さらに、SANY India は、世界中の支社のマーケティング・スタッフを訓練するためのグローバルトレーニングセンターを立ち上げた。(三一のインド拠点)
三一重工は、その技術、経験、生産能力を “Made in India”と完全に統合し、その製品は中東およびアフリカの20カ国以上に販売されている。
■ミニショベルはインドにもっと便利をもたらす
中国の「Belt and Road Initiative」(一帯一路政策)の実施により、SANY Indiaはインドのインフラ建設、都市建設、地方の農地や庭園の改修に向けて積極的に事業を拡大している。
これらの分野の構造では、機械が柔軟で効率的でなければならない。インド市場のニーズを満たすために、三一重工は、限られたスペースで高性能な作業ができる2つの特定の小型ショベルSY20CとSY35Uを設計している。
都市建設:SANY SY20CとSY35Uは、様々な作業条件で信頼性を保証するカスタマイズされたヤンマーのエンジンを採用している。回転モータは、ミニショベルを高速回転速度に柔軟にし、都市部の狭いスペースでの掘削やトレンチ作業を容易に実行する。
ガーデンリフォーム:従来、都市造園の作業は基本的には人手で行われていたが、効率は低く、施工品質はあまり良くなかった。SANYミニショベルにより、それは高効率と品質で造園作業を行うために人員を完全に置き換える。
道路工事:SANYミニショベルSY20CとSY35Uには、掘削及びグラブ、アンロード、破壊などの用途に40以上のアタッチメントを装備することができ、道路建設における様々な作業条件に適合することができる。
ケーブル・プロジェクトの建設:SANY SY20CとSY35Uはサイズが小さく、伸縮自在な車台と偏向可能なブームが装備されているため、ケーブルプロジェクト建設の狭い場所で溝を掘ってパイプを敷設することができる。
■SANY Heavy Industry Indiaについて
インドのプネにあるSany Indiaの施設(約34,000㎡)は、2006年、三一集団が6,000万ドルの投資で設立。ここで製造される主な製品は、コンクリートポンプ機械、油圧ショベル、クレーンおよび道路機械である。