㈱村田製作所は、神奈川県横浜市みなとみらい21地区に設立する新たな研究開発拠点の名称を「みなとみらいイノベーションセンター」とし、建物概要を決定したと発表した。総額約400億円を投じ、地上18階・地下2階、延床面積約6万6,000㎡の施設を建設する。工事は2018年5月に着工、2020年9月に竣工予定。同センターでは1,000人を超える規模の従業員が働く予定。
みなとみらいイノベーションセンターでは、通信市場を中心とした既存事業に加え、自動車、エネルギー、ヘルスケアといった注力市場向け製品やIoTなど新規市場向け製品の基礎研究、企画、デザイン、設計力の強化を図っていく。
特に電池事業を中心としたエネルギー市場やヘルスケア市場向けビジネスでは、地理的メリットを活かした顧客・市場(業界)との接点強化を図り、事業拡大を目指す。自動車市場向けビジネスでは、実車用大型電波暗室を設置し、さらなる設計ノウハウの蓄積や製品設計への迅速なフィードバックを図ることで競争力を高めていく。
また、野洲事業所、横浜事業所などの研究開発拠点との連携を強化するとともに、技術交流など外部との連携強化を図り、オープンイノベーションを促進することで業界をリードする革新的な製品や技術を提供していく。
<概 要>
■施設概要
・敷地面積:7,414.88㎡
・延床面積:65,607.71㎡
・規模:鉄骨造 地上18階、地下2階、塔屋1階
■フロア構成
・高層階:厚生施設
・中層階:開発エリア
・低層階:開発エリア、にぎわい施設
・地下階:電波暗室、駐車場、機械室
■建設予定地
■工事期間:着工2018年5月、竣工2020年9月(予定)
■投資総額:約400億円(土地・建物費用)