日特エンジニアリング、約18億円投じて福島と長崎の両事業所を拡張

 日特エンジニアリングは11月29日、国内生産拠点である福島事業所福島県福島市飯野町)と長崎事業所長崎県大村市)を拡張すると発表した。福島は隣接地約6万3,00㎡を取得、長崎は事業所内で工場を拡張する。2工場合わせて約18億円を投じる。

 日特エンジニアリンググループは、未来の工場“スマート・ファクトリー”の実現に対応する精密FAラインのグローバル・トータル・ソリューションを目指している。主力である精密FAラインは、スマートフォンを含むIoTデバイスやEVモータ、中小型モータ、電装品、特殊ワイヤ、フィルムなどの自動生産システム全般がマーケットとなる。

 現在、それらのグローバル・マーケットで共通する課題は、省人化・無人化・多品種生産や生産品の小型化・微細化・薄膜化とともに設備による生産品の高品質化・均質化であり、顧客メーカーは、これらのニーズを満たす一貫ラインを導入することで、高い競争力と高い生産効率の確保を図るようになった。

 一方、日特エンジニアリンググループでは、一貫ライン設備の需要拡大によって、その生産スペースの確保状況が生産能力に影響し始めている。また、連結売上高500億円の体制づくりを見据え、その柱として、今回、福島、長崎両事業所の工場拡張を行うことにした。今後、設備需要環境の変化を捉えながら、研究開発、アライアンス、人員の増強、海外生産の拡充を進めることで、持続的成長を図る。

 なお、両事業所で行っているワインディングシステム&メカトロニクス事業における2018年4~9月の受注高は前年同期比73.9%増の154億6,600万円、売上高は前年同期比47.2%増の135億6,800万円、同期末の受注残高は前年同期比95.6%増の153億6,400万円となっている。

<福島事業所の拡張>

 隣接地を購入(下記、購入予定敷地)の上、造成し、現事業所との連絡通路を確保した工場建物を新築するもの。

名称:福島事業所

所在地:福島県福島市飯野町

事業内容:精密FA設備及び関連する設備・機器の開発、製造、販売

購入予定敷地面積:約63,000㎡

延床予定面積:約5,640㎡

予定投資額:約13億5,000万円

資金計画:自己資金

稼動開始予定日:2019年3月

<長崎事業所の拡張>

 現有長崎事業所土地上で増築を行うもの。

名称:長崎事業所

所在地:長崎県大村市

生産品目:精密FA設備及び関連する設備・機器の開発、製造、販売

延床予定面積:約2,250㎡

予定投資額:約4億5,000万円

資金計画:自己資金

稼動開始予定日:2018年10月

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