クボタ、鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手「新型ラクニカンジョイント」改良型を販売開始

■インフラ整備における施工性の向上と更なる施工費低減を目指す

 ㈱クボタは11月29日、建設構造物を支える基礎杭として活用されている鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手(製品名:ラクニカンジョイント)を素材から構造まで見直し、あらゆる施工法に適用でき、更なるコスト競争力を持つ新型機械式継手を開発したと発表した。このほど、一般財団法人沿岸技術研究センターの確認審査を受け、評価証を取得したので12月1日から販売を開始する。

 高度経済成長期に整備された道路や橋などの社会インフラは、建設後約50年が経過しており今後、老朽化更新の需要は、ますます増える見込み。鋼管杭・鋼管矢板は、現場で溶接接合しながら施工することが一般的だがが、杭施工全体に占める溶接時間の割合が大きく、現場溶接が不要で短時間接合が可能な機械式継手へのニーズが高まっている。加えて、施工現場での熟練溶接作業者不足の観点からも作業者の技能によらず、安定した接合品質が確保できる機械式継手の需要が増えつつある。

 クボタではそのようなニーズに応えるため、昨年、機械式継手を開発し、順次市場投入しているが、今回、杭施工時の機械式継手の取り外し機能を向上させ、さらに価格競争力をもつ改良型の機械式継手を開発した。これにより、幅広いユーザーにとって機械式継手をより使いやすいものとし、インフラ整備における鋼管杭・鋼管矢板の施工時間の短縮や更なる施工費低減に貢献していく。

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