三井物産は11月28日、11月27日付で、ブラジルの鉱山会社Vale S.A.(Vale社)と50%ずつ出資する持ち株会社を通じて、モザンビーク、マラウイ両国にまたがるナカラ鉄道・港湾インフラ事業向けプロジェクトファイナンスの融資契約を締結したと発表した。この持ち株会社は同プロジェクトファイナンスにより27.3億米ドルを調達する。
同プロジェクトファイナンスに参画する国際協力銀行、日本貿易保険、アフリカ開発銀行、南アフリカ共和国貿易保険機関をはじめとする国際的な金融機関と連携し、モザンビーク・マラウイ両国政府との対話を通じた良好な関係を構築することで、事業運営の安定化を実現する。
日本政府は第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)で、アフリカの経済多角化・産業化を通じた経済構造改革の促進を優先分野として掲げ、アフリカ開発銀行などの国際開発金融機関(MDBs)と連携した融資による質の高いインフラへの投資を推進すると表明している、。三井物産は、当該地域で基盤となるインフラ事業を基点に関連事業を展開し、モザンビーク、マラウイおよびアフリカ地域の発展・成長に貢献していく。