JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)、三井造船及び戸田建設は11月27日、共同企業体を組成の上、スリランカ国道路開発庁から「ケラニ河新橋建設事業 パッケージ1 鋼製橋梁工区」を約200億円で受注、11月2日に契約を締結したと発表した。
スリランカでは経済発展に伴う交通量の増加により、最大都市であるコロンボ市内の渋滞は日増しに深刻化している。特に同市北部のケラニ河に架かる「新ケラニ橋」は、国道A1号線と国際空港へ通じる主要幹線道路が合流する地点で、慢性的に渋滞が発生し交通のボトルネックとなっている。
今回のプロジェクトは、既存の「新ケラニ橋」に隣接して建設される新橋に連結する高架橋を建設するもの。渋滞解消による市民の往来と物流の円滑化、および同国の更なる経済発展に寄与するもので、本邦技術活用条件(STEP(※1))円借款が適用される。
都市部の狭小地における難工事を、既存交通への影響を最小化するため短工期で実施する必要があることから、鋼製橋脚、鋼製曲線箱桁、合成床版など3社の優れた技術が採用されている。今回、共同企業体の構成員のこうした技術への対応実績や、都市部での施工実績が高く評価され受注に至った。
共同企業体構成員が有する技術力や同国における経験を最大限に活用し完成させることで、同国の一層の経済発展に貢献していく。
※1:Special Terms for Economic Partnershipの略。日本の優れた技術やノウハウを活用し、開発途上国への技術移転を通じて日本の「顔が見える援助」を促進するもの。