アイシン精機、約220億円投じてアドヴィックス半田工場を拡張、制御ブレーキ製品を増産

 ㈱アドヴィックス(本社:愛知県刈谷市)とアイシン精機は11月24日、半田地区で生産している制御ブレーキ製品、電動ポンプ、モーター、ECUなどの生産体制の強化をねらいとし、アドヴィックス半田工場(愛知県半田市)を拡張し、半田地区の生産体制を再編すると発表した。

 アドヴィックス半田工場は第1工場と第2工場からなり、制御ブレーキ製品の主力生産工場として、回生協調ブレーキ、ESCモジュレータ(横滑り防止装置)などを生産している。一方、アイシン半田工場はエアサスペンションシステムなどの走行安全製品や電動ポンプ、アイシン半田電子工場はECUやセンサーを生産している。

 今後、車両の電動化、自動運転の進展に伴い、制御ブレーキ製品の需要拡大が見込まれる。これに対応するため、アドヴィックスは、第1工場を拡張し、生産能力の増強を図るとともに、第2工場のラインを第1工場に集約することで、生産性の向上および物流の効率化を図る。

 またアイシンは、制御ブレーキ生産ライン移設後のスペースを活用して、電動化の進展により需要拡大が見込まれる、電動ポンプやモーター、ECUなどの電子デバイスの生産能力の増強を行う。

 今回のアドヴィックス半田工場の拡張は、2016年竣工の第1工場を増築する形で実施し、2階建てで増築面積61,600㎡、2019年1月の竣工を予定している。

<アドヴィックス半田工場(第1工場)の概要>

所在地:愛知県半田市日東町4番地29号(アイシン半田工場隣接)

現在の建屋面積:工場37,600㎡、事務棟6750㎡(延べ床面積)※2016年1月竣工

増築面積:工場61,600㎡(延べ床面積)

増築部投資額:約220億円(アイシンが建設し、アドヴィックスへ貸与)

増築部竣工予定:2019年1月

生産品:制御ブレーキ製品:生協調ブレーキ、ESCモジュレータなど

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