三菱ケミカルは11月24日、中国で液晶テレビの偏光板向けリリースフィルム等を生産・供給する「三菱ケミカル光学フィルム(無錫)社(本社:中国江蘇省無錫市、以下MPFW社)において、生産能力増強のため新規設備を導入すると発表した。投資額は約15億円で、2019年4月の商業生産開始を予定している。
中国で液晶パネルの新工場が相次ぎ建設されるなか、三菱ケミカルは、液晶用バックライト部材等に使われるポリエステルフィルムを現地で生産・供給することを目的に、「三菱ケミカルポリエステルフィルム(蘇州)社(以下MPFS社)」を設立、2013年より生産を開始した。
一方、液晶部材のひとつである偏光板についても、ポリエステルフィルム(原反)に加工を施した偏光板向けリリースフィルム等を、中国の偏光板メーカーに対して供給することを目的に、MPFW社を設立し、2015年から商業生産を開始しているが、近年、中国で液晶ディスプレイの需要・生産がさらに拡大していることから、三菱ケミカルはMPFW社の生産能力を増強し現地での需要に応えていくことにした。
三菱ケミカルは、今後も液晶ディスプレイの旺盛な需要が期待される中国において、ポリエステルフィルム及びその加工製品の生産販売体制を更に強固なものとし、光学用ポリエステルフィルムのリーディングカンパニーとして邁進していく。
<MPFW社の概要>
社名:三菱化学光学薄膜(无锡)有限公司
和文:三菱ケミカル光学フィルム(無錫)社
英文:Mitsubishi Chemical Converting Film Wuxi Co.,Ltd.
所在地:中国 江蘇省無錫市无锡新区新畅南路20号
代表者:董事長 堀内 慎介、総経理 兵頭 雅博
設立:2013年10月14日
資本金:13億円
株主:三菱ケミカル株式会社100%
事業概要:ポリエステルフィルム加工製品の製造・販売