(更新)ヤマシンフィルタ、油圧ショベル需要回復で4~9月売上は30%増の62.3億円、通期見通し125億円に上方修正

 ヤマシンフィルタが11月6日発表した2018年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は62億3,900万円(前年同期比30.4%増)、営業利益は9億6,700万円(同121.9%増)、経常利益は9億3,900万円(同123.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億900万円(同123.3%増)となった。

 11月7日付けを更新(説明資料リンクに追加)しました。

 2018年3月期第2四半期説明資料

 ヤマシンフィルタ2017年第2四半期データ

 主要市場である油圧ショベルを中心とした建設機械市場は、日本では企業収益や設備投資には持ち直しがみられ、景気回復基調が継続し、需要は前年を上回った。北米は、堅調な住宅着工件数の推移を受け、需要の増加が継続し、欧州は、需要は堅調に推移した。中国は、インフラ投資の拡大に伴う建設機械の大幅な需要の増加が継続し、東南アジアでは、インドネシアやマレーシアを中心に需要は全体で増加した。

 4~9月期業績は、強みである油圧ショベルの作動油回路用フィルタ製品を主軸に、フィルタ製品のラインナップの充実を図り、建設機械メーカーの需要拡大に努めた。また、中国・アジア市場において、補給部品の純正率向上に建設機械メーカーと共同で取り組み、純正部品の採用率向上に努めた。更には、前期より引き続き、利益創出体制の確立を企図した全社的プロジェクトである「Project PAC 17」を立ち上げ、同プロジェクトを着実に遂行することで収益性の改善を実現し、企業価値の向上を図った。

 2018年3月期については、油圧ショベルをはじめとした建機需要は、中国市場をはじめ各地で想定を上回る見通しで、売上高も当初想定を上回る見通し。このような外部環境の変化に加え、グループ一体となり取り組んでいる「Project PAC 17」の成果により、前回公表(5月12日)の通期業績予想を上方修正した。

 売上高は125億円(前回予想110億円)、営業利益17億5,000万円(同9億8,000万円)、経常利益17億2,000万円(同9億7,000万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は11億8,000万円(同6憶6,000万円)となる見通し。

 ヤマシングループは、中長期的な目標として「建設機械フィルタの専門メーカーから総合フィルタメーカーへの飛躍」を掲げ、時価総額300億円企業、更にはその先を見据え、①事業ポートフォリオの拡大、②収益性の改善、③人材の育成強化、④ガバナンスの更なる充実の4つの課題に重点的に取り組んでいる。

 ニュースリリース