加藤製作所、4~9月売上は44%増の436億円、通期見通し918億円は変えず

■KATO HICOM、石川島中駿の連結化が寄与

 ㈱加藤製作所が11月10日に発表した2018年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は、㈱KATO HICOM石川島中駿(厦門)建機有限公司を加えたことで435 億9,900万円(前年同期比45.5%増)となった。損益面は、営業利益19 億4,500万円(同122.4%増)、経常利益23 億1,400万円(同154.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15 億3,100万円(同100.2%増)となった。

 加藤製作所2017年第2四半期データ

■セグメント別状況

<日 本>

 国内需要は、建設用クレーンが排出ガス規制による反動減と中古車市場の低迷により買い替え需要は減少、油圧ショベル等は排出ガス規制の駆け込み需要で増加した。海外向け需要は、東南アジアの資源国によるインフラ投資がみられるものの、全体の需要は減少した。㈱KATO HICOMを加えたことにより国内向け及び海外向けの売上が増加した。


 その結果、日本の売上高は398 億5,500万円(前年同期比31.3%増)、セグメント利益は13 億7,500万円(同22.3%増)となった。

<中 国>

 中国経済の底打ち感からインフラ投資が堅調に推移したことで需要が増加した。また石川島中駿(厦門)建機有限公司を加えたことで中国の売上高は55 億1,500万円(前年同期:8,900万円)、セグメント利益は7 億5,400万円(前年同期:△2 億4,500万円)となった。

<その他>

 海外子会社KATO WORKS(THAILAND)CO.,LTD.は、2017年5 月より販売を開始した。その他の売上高は4,400万円となり、償却費等の固定費増加によりセグメント損失は2 億8,100万円(前年同期△2,100万円)となった。

■主要品目別状況

<建設用クレーン>

 国内売上高は、排出ガス規制による反動減と中古車市場の低迷により買い替え需要が減少したものの、㈱KATO HICOMを加えたことで225 億7,300万円(前年同期比5.6%増)となった。海外売上高は、㈱KATO HICOMの米国向けクローラクレーンを加えたことにより36 億9,000万円(同73.7%増)となった。これにより、建設用クレーンの売上高は262 億6,400万円(同11.7%増)となった。

<油圧ショベル等>

 国内売上高は、油圧ショベルの排出ガス規制による駆け込み需要と㈱KATO HICOMを加えたことにより89 億3,300万円(前年同期比55.1%増)となった。海外売上高は、中国のインフラ投資が堅調に推移したことにより需要が増加したことと、㈱KATO HICOMと石川島中駿(厦門)建機有限公司を加えたことで78 億2,500万円(前年同期は売上高2 億5,600万円)となった。これにより、油圧ショベル等の売上高は167 億5,900万円(同178.5%増)となった。

<その他>

 その他の売上高は5 億7,500万円(同29.0%増)となった。

 2018年3月期連結業績予想は、売上高918億円(前期比21.7%増)、営業利益45億円(同76.0%増)、経常利益46億円(同85.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益30億円(同63.3%減)と5月12日公表値を据え置いている。

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