三井海洋開発(本社:東京都中央区)は11月9日、米国子会社MODEC International,Inc.社が、米国石油開発会社Hess Corporation(本社:米国ニューヨーク市)より米国メキシコ湾Stampede鉱区向けTLP(Tension Leg Platform:緊張係留式プラットフォーム)1基に関するECM(Engineering and Construction Management:設計および建造工事管理)業務を受注していたが、今年5月に据付工事を完了し引渡したと発表した。
三井海洋開発は、TLPの浮体構造物及び係留設備の設計を行うと共に、資機材調達、建造工事及び据付工事の管理を請け負った。TLPは、日量8万バレルの原油処理及び10万バレルの水圧入能力を持ち、水深約1,067mの海上に係留されている。鉱区は、6箇所の生産用坑井及び4箇所の水圧入用坑井で構成されており、TLPはそれらと接続される複数のフレキシブル・ライザー(海底と浮体式構造物間で液体・気体を輸送するための鋼製ホース)をサポートするプラットフォームとして機能する。
Stampede鉱区は、米国ルイジアナ州フォーション沖合南約185kmのGreen Canyonと呼ばれるエリアのブロック468、511、512にまたがっており、その原油埋蔵層は海底からさらに9,000m以上下に位置する。
プロジェクトは、三井海洋開発グループの豊富なTLP建造実績及び顧客であるHess社との良好な関係を背景に実現したもので、今回の完工により同社グループのTLP建造実績は合計6基となった。
■三井海洋開発株式会社について
三井海洋開発(MODEC)は、FPSO(Floating Production,Storage & Offloading System:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)をはじめとする海洋石油・ガス開発プロジェクトに用いられる浮体式海洋石油ガス・生産設備の設計、建造、リース、チャーター、オペレーション&メンテナンス・サービスを提供する日本で唯一の企業。