北越工業、4~9月売上9.3%増の162.8億円、通期330億円の見通しは変えず

 北越工業が11月6日に発表した2018年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は、前年同期比9.3%増の162億8,400万円となった。うち国内売上高は同3.7%減の102億8,600万円、海外売上高は同42.3%増の59億9,800万円。営業利益は同5.4%減の18億3,200万円、経常利益は同1.7%増の19億2,500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同5.2%減の12億6,200万円となった。

  北越工業2017年第2四半期データ

 北越工業は、建設用のコンプレッサ・発電機で世界最大マーケットである北米及び需要の増加が見込めるアジア市場を深耕するため、現地法人による販路拡大に注力している。北米マーケットでは、昨年11月に契約したOEM販売が本格的に始まっており、アジアでは現地ニーズに沿った新開発の発電機の投入を開始した。

 4~9月の国内は、堅調な設備投資により底堅く推移した。産業用は、省エネ・静粛性に優れる新シリーズのコンプレッサの販売が堅調なほか、今夏よりIoTを活用した機械の保守・管理を提案するなど、更なる収益確保に向けたサービス事業の強化を進めている。

<建設機械事業>

 建設機械事業セグメントは、主にエンジンコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車などの事業で構成。4~9月の売上高は前年同期比9.6%増の127億6,500万円、営業利益は同7.8%減の19億4,700万円となった。

 エンジンコンプレッサ、エンジン発電機が好調に推移し、特にロシア、中国、中近東などが回復、米国現地法人が本格稼働するなど、海外要因により売上高は伸長した。国内は、第1四半期は低調に推移したが、第2四半期に入り堅調な国内建設需要を背景に販売は増加傾向にある。セグメント利益は利益率の厳しい海外向けの売上が増加したことにより、前年同期比で減少した。

<産業機械事業>

 産業機械事業セグメントは、主にモータコンプレッサ、部品、サービスなどの事業で構成。売上高は前年同期比8.3%増の35億1,900万円、営業利益は同10.7%増の4億5,700万円となった。

 次世代ASスクリュロータを搭載した新シリーズのモータコンプレッサが好調に推移したほか、吐出空気に油分を含まない環境配慮型のオイルフリーコンプレッサが伸長した。補給部品、メンテナンスなどのサービス事業の強化も功を奏し、前年同期比で増収増益となった。

 2018年3月期連結業績は、売上高330億円(前期比1.5%減)、営業利益39億6,000万円(同13.8%減)、経常利益40億円(同12.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益25億5,000万円(同15.9%減)となる見通しで、5月10日公表値を据え置いた。

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