古河機械金属、機械3部門の4~9月売上は14%増の352億円、通期10%増の739億円の見通し

 古河機械金属が11月8日に発表した2018年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、産業機械、ロックドリルおよびユニックの機械事業の合計売上高は、前年同期比13.5%増の352億1,500万円、営業利益は同43.8%増の21億2,700万円となった。2018年3月期の機械事業合計売上高は、前年度比10.6%増の739億円、営業利益はどう43.9%増の51億5,000万円の見込み。

 古河機械2017年第2四半期データ

<産業機械>

 橋梁および東京外環自動車道(外環道)工事向けベルトコンベヤについて出来高に対応した売上を計上し、増収となった。産業機械部門の売上高は、前年同期比3.6%増の56億7,500万円、営業損失は、1億1,700万円(前年同期は△3億6,800万円)となった。2018年3月期は売上高は前年度比17.5%増の165億円、営業利益は8億5,000万円(前年度は1億400万円)の見通し。

<ロックドリル>

 国内向けは、トンネルドリルジャンボの出荷が増加し、また、堅調な建設投資により油圧ブレーカの需要が増加したことから増収となった。海外向けは、主として、景気の回復が着実に続く北米市場において、油圧クローラドリル、油圧ブレーカの出荷が増加し、増収となった。ロックドリル部門の売上高は、同19.8%増の156億8,400万円、営業利益は同50.8%増の9億2,300万円となった。2018年3月期売上高は同9.3%増の295億円、営業利益は同89.5%増の17億円の見通し。

<ユニック>

 国内向けは、今年9月実施のトラック排ガス規制対応前の駆け込み需要により、主力製品であるユニッククレーンの出荷が増加し、増収となった。海外向けは、欧米市場において、ミニ・クローラクレーンの出荷が増加し、増収となった。ユニック部門の売上高は、同11.3%増の138億5,500万円、営業利益は同7.0%増の13億2,100万円となった。2018年3月期の売上高は同0.9%増の26億円の見通し。

 なお、全社売上高は、前年同期比14.1%増の801億200万円、営業利益は同36.1%増の39億4,300万円となった。売上高は、主として、ロックドリル、ユニック、金属、化成品部門で増収となり、営業利益は、主として、ロックドリル、化成品部門で増益となった。経常利益は、同167.6%増の47億4,700万円。特別損失に、テナント退去補償関連費用10億4,100万円ほかを計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は、同126.6%増の24億8,600万円となった。

■2018年3月期の見通し

 通期の連結業績予想については、前回(5月11日)発表の業績予想における前提を、銅価5,500米ドル/トンとしていたが、直近の動向を考慮し、下期では、銅価を6,500米ドル/トンへ変更した。金属部門では、銅価の上昇により増収となり、ロックドリル部門では、主として、国内向けは、トンネルドリルジャンボの出荷増、海外では欧米市場が好調で増収となる見込み。また、産業機械部門では、主として、ベルトコンベヤ大型案件の工事遅延による出来高減により減収となる見込み。その結果、通期見通しを上方修正。売上高は1,650億円(前期比10.1%増)、営業利益80億円(同22.2%増)、経常利益85億円(同18.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益50億円(同17.5%増となる見通し。

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