ナブテスコ、精密減速機の生産能力増強を継続、津工場で更なる投資、2020年度に年産120万台体制を構築

 ナブテスコは11月6日、2018年度から2020年度に向け、精密減速機事業における生産能力を積極的に増強していくと発表した。

 ナブテスコは、産業用ロボット向けの精密減速機で世界シェア約60%を有しているが、中国を中心とした自動化ニーズの高まりや自動車業界における産業用ロボット導入の増加等に伴い、精密減速機の需要拡大は今後も持続することが見込まれている。

 ナブテスコの精密減速機は、津工場(三重県津市)中国常州市の納博特斯克(中国)精密机器有限公司が生産を担っているが、現在、2017年度期初時点の定時生産能力:年産64万台を2018年度下期時点で年産84万台に増強する投資(投資額約70億円)を進めている。今回の発表は、これらに加え、今後、津工場を対象にさらなる投資を行い、グローバルでの定時生産能力を2019年に106万台、2020年には120万台とする設備増強(投資額約190億円)を実行していくというもの。

 今後の津工場における設備増強は、最先端設備の導入により、自動化・少人化、フレキシブルライン化、設備の高密度化をコンセプトとした高生産性、高環境性(電力消費量を従来比50%削減)を実現、顧客からの生産数量増加の要望に十分対応できる体制を整えていく。

 なお、一連の生産能力増強に関する設備投資額については、合計約260億円を予定しているが、2017年12月期業績への影響は軽微。今後開示すべき事項が生じた場合には、速やかに発表するとしている。

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