積水化学、約10億円投じてタイにポリオレフィンフォームの第2工場新設

 積水化学工業は11月6日、タイの連結子会社のTHAI SEKISUI FOAM CO.,LTD.(タイセキスイフォーム)を通じて、タイで2拠点目となるポリオレフィンフォーム工場を新設すると発表した。

 近年、中東やASEANでは建築需要が堅調に推移しており、タイセキスイフォームでは、これに対応すべく空調や給湯など各種配管向けの断熱材製品や吸音材製品の生産量を増やしてきたが、今後も需要増が見込まれることから、約10億円を投じて既存工場近傍に土地・建屋を取得、第2工場を新設することにした。第2工場は2018年4月稼働開始予定。

<タイセキスイフォーム第2工場の概要>(予定)

所在地:タイ チョンブリ県

規模:敷地面積約39,000㎡ 工場建屋面積約12,500㎡

生産能力:500万㎡/年

■ポリオレフィンフォームおよび積水化学工業のフォーム事業について

 ポリオレフィンフォームは、ポリオレフィン(ポリエチレンやポリプロプレン等)を加熱発泡させた軟質な発泡体。積水化学工業は、世界で初めて電子線による架橋(*1)方法を発明したパイオニアで、断熱性、耐熱性、加工性、耐久性などに優れた架橋ポリオレフィンフォームを中心とした様々なフォーム製品を生産・販売し、架橋ポリオレフィンフォーム市場で世界トップシェア(*2)を誇る。

 積水化学工業グループのフォーム製品の用途は非常に幅広く、建築向けのほか、自動車、家電やモバイル端末などのエレクトロニクスなど、様々な分野で使用されている。また、顧客の要望に迅速に対応するため需要地生産を推進、世界各地に10カ所の生産拠点を有している。現在、中国で2拠点目となる主に自動車内装向け製品の工場を建設中で2019年度上期の竣工・稼動を予定している。

*1 架橋…分子間を結合させること。

*2 2016年度、積水化学調べ。

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